〇なにも上手くいかなかった1週間
1日目が終了したとき、どっと疲れたのを覚えています。自分自身が悪いことはもちろんですが、ピリピリとしている雰囲気がすごく居心地悪いなと感じていました。
それから、実習終了日までは、最初の印象が悪かったこともあり、うまく馴染めずに過ごしていました。当時の私は、人と接することが得意ではなく、頭がいいわけでもなかったため患者さんや先生とのコミュニケーションも下手でしたし、先生の考えていることもわからないため質問できずにいました。
先生「何か質問ある?」
ひろ「今さっきのリハビリは何をやっていたのですか?」
先生「ん?今まで学校で何をしてきたの?」
ひろ「……。」
先生「あんた、もういいわ。」
こんな会話が多かったように思います。存在そのものを否定されている感じがして、きつかったですね。
実習の終了時に先生たちから総評をもらうのですが、散々な結果に終わりました。ほとんどの項目が低評価になっていました。当時は、本当に落ち込みました。
結果は散々でしたが、この経験は後の理学療法士人生にすごく影響している貴重な経験だったと思います。
低評価(C評価)で見学実習を終えた私ですが、その後の3週間の実習、10週間の実習2回ではともにA評価をいただきました。また、実習後に「ここに就職してよ」などのありがたい言葉をいただくこともありました。
そんな評価をしていただけるようになったのは、見学実習での経験が活きたおかげだと思っています。
現在、私は実習生を受け持つこともあります。私自身が実習で精神的にきつかった経験がありますので、学生さんたちには同じような目にあわせたくないという思いがあります。そのため、高圧的な態度や指導する言葉に対しては非常に注意しながら行っています。これは、後輩との接し方にも活かされているのではと思います。つらかった実習も今となればいい思い出になっていますね。
今回は専門学校1年生の時の実習についてをメインに話をさせていただきました。次回は、2年生時にある3週間の実習(評価実習)についてのエピソードを話していきたいと思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。ぜひ次回作も見ていただけると嬉しいです。
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