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学生時代のリアル~見学実習編②~

〇お前は案山子か!

私は実習に対して、お客様感覚を持っていました。無知な1年生に対して、心優しく先輩たちが教えてくれるものだという感覚でいました。


ですが、実習初日に私を待ち受けていたのは、そんな甘い考えを全否定されるようなものでした。


まず、実習期間にお世話してくれる人たちのことをバイザーと呼びます。症例レポートなどを一緒にまとめてくれるCV(ケースバイザー)と実習の総括などを行ってくれるSV(スーパーバイザー)がいるのですが、初日はSVの先生(職場長)についていき、見学をしました。


 SV「まず、病院の施設案内するからついてこい。」


 ひろ「はい。わかりました。」

 

 病院の施設内を案内してくれたのですが、エレベーターを待っている際、廊下の真ん中付近に立っていた私はこういわれました。


 SV「お前は真ん中にのうのうと立ち上がって邪魔やろうが」

 ひろ「すいません。」

 SV「周りを見て動かんと危なかろうが、ぶつかったらどげんすっとや」

 ひろ「はい。すいません。」


 言っていることはごもっともですが、言い方が強くてびっくりしていた私にSVは、


 SV「お前は、案山子か。ここへ何しに来たんや。さっさと帰れ。」


 ハラスメントと取られておかしくない発言を浴びせられながら、なんとか午前中の施設見学は終わりました。


次回は、午後からのお話です。



<あとがき>

SVには、実習が始まる前に電話でご挨拶していました。その時から、私が甘い考えで実習を受けに来ていると思われていたのでしょう。悪い描き方になっているかもしれませんが、根性叩き直すといった姿勢で待ち構えてくれていたSVに今では感謝しています。

当時は怖かったですが(笑)




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