〇お前は案山子か!
私は実習に対して、お客様感覚を持っていました。無知な1年生に対して、心優しく先輩たちが教えてくれるものだという感覚でいました。
ですが、実習初日に私を待ち受けていたのは、そんな甘い考えを全否定されるようなものでした。
まず、実習期間にお世話してくれる人たちのことをバイザーと呼びます。症例レポートなどを一緒にまとめてくれるCV(ケースバイザー)と実習の総括などを行ってくれるSV(スーパーバイザー)がいるのですが、初日はSVの先生(職場長)についていき、見学をしました。
SV「まず、病院の施設案内するからついてこい。」
ひろ「はい。わかりました。」
病院の施設内を案内してくれたのですが、エレベーターを待っている際、廊下の真ん中付近に立っていた私はこういわれました。
SV「お前は真ん中にのうのうと立ち上がって邪魔やろうが」
ひろ「すいません。」
SV「周りを見て動かんと危なかろうが、ぶつかったらどげんすっとや」
ひろ「はい。すいません。」
言っていることはごもっともですが、言い方が強くてびっくりしていた私にSVは、
SV「お前は、案山子か。ここへ何しに来たんや。さっさと帰れ。」
ハラスメントと取られておかしくない発言を浴びせられながら、なんとか午前中の施設見学は終わりました。
次回は、午後からのお話です。
<あとがき>
SVには、実習が始まる前に電話でご挨拶していました。その時から、私が甘い考えで実習を受けに来ていると思われていたのでしょう。悪い描き方になっているかもしれませんが、根性叩き直すといった姿勢で待ち構えてくれていたSVに今では感謝しています。
当時は怖かったですが(笑)
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