〇亀裂
次の日からはいつもどおり、情報共有を行いましたが、どこか気持ちがバラバラでお互い気まずい雰囲気になっていました。
それでも、なんとか全部の情報共有が終了しました。
ゆい「じゃあ、ここからは個人で卒業試験にむけて頑張っていこう。」
やま「俺、別のところで勉強する。何かあったらLINEして。」
班全員がバラバラで勉強することになりました。
この班で勉強することはこれ以上難しいのかもしれません。それだけの亀裂が入ってしまいました。
〇やっくんのピンチ
私は、なんとなく最上階のフリースペースで勉強しようと考えて向かいました。
最上階には自動販売機も設置してあるので、勉強道具を置いてジュースを買いに自動販売機へ向かいました。
すると、がやがやと声が聞こえてきました。前作でも登場したやっくんがリーダーを務めている班でした。
やっくんがリーダの班は、私と仲がいい、ごんちゃんといっしーの2人もいるため様子を見に行きました。
ひろ「調子はどうだい?」
やっくん「なに?来るなや(笑)」
ごんちゃん「ほんとよ。高みの見物ならどこかいけや(笑)」
ひろ「は?ひどい奴らだ全く(笑)」
いっしー「(笑)」
こんな風に、気兼ねなく冗談のやりとりができるほど気の合う仲でした(笑)
ひろ「はい?終わってない?(笑)」
やっくん「だから範囲終わってないって言ったの(笑)」
実はこれ、卒業試験の2日前のお話です。彼らは範囲の半分も終わっていませんでした。
いっしー「ひろ、ここ教えて」
ひろ「はいよー。ここは教科書のここ見るとわかるんだけど……」
やまちゃん「ひろ、ここなに?」
ひろ「ここなにとは?(笑)あーこれは、腎臓の機能の1つで……」
幸い、班は自主学習の時間だったため、私はやっくんの班に授業をしていました。教えることは自分も理解できていないとできないので私の勉強にもなります。
しばらく、その様子をみていたやっくんでしたがわたしにこんなことを言いました。
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