〇真相
結局、この日は何も進まないまま放課後になりました。
やま「結局、なんだったんだろう」
ひろ「んー。やっぱり俺の責任かなぁ」
そんな話をしているところに、ゆいちゃんから事情を聴いたクラスメイトが帰ってきました。
クラスメイト「なんかね、いろいろ不満がたまってたらしい。」
長くなるためまとめると、りさちゃんは学習の理解にものすごく時間のかかる人で、班員の説明だけでは理解できないことが多かったそうです。苦手分野の理解は本当に時間がかかってしまうため、苦手分野のことからまとめたらもう少し余裕ができるだろうと考えて、苦手分野の範囲をみんなに割り振りました。頑張ってまとめたのに、班員のほとんどが決められた時間内に終わらせることができていなかったことを知って、やるせない気持ちになったとのことでした。
ひろ「やっぱり範囲まとめられなかったのが原因だったか」
やま「まって、だからと言って班全員の時間をボイコットして無駄にしているのはどうなの？」
クラスメイト「今日一番、時間を無駄にされたのはひろだから、怒っていいんじゃない？」
ひろ「うん。私はできているのに、みんなのせいでっていうのは腹が立つよね」
やま「俺、そういう悲劇のヒロインぶってるやつ一番嫌いなんよ」
この出来事が、良くも悪くも後の国家試験勉強に影響するのでした。
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